ではここからは、1枚の板を使ったPOANG/ポエング専用デスクの作り方をご紹介していきましょう。
とはいえ、一体どんなものができるのかが分かっていないと、やりにくいですよな。
先に完成イメージをご覧ください。
ハイ。写真のとおり、何の変哲もない板をPOANG/ポエングのアームに乗せただけです。
いえ、別にふざけてなんかいません。
最後に使用中の写真をご紹介しますが、ほんとに実用的なんですから。
わたしもほしい!というPOANG/ポエング愛用者の方。(いるのか?)
この先にお進みください。
POANG/ポエング専用デスクの作成条件
シャレで作るようなものですから、手間もお金もかけるつもりはありません。
- かんたんに作れること
- お金がかからないこと
- かんたんに片づけられること
用意する材料
基本的にボード1枚あればOKです。
- ボード(必要)
- 反り止め(あればよい)
あればよい道具
ステップに応じて以下の道具・材料を使います。むずかしいものは1つもないですね。
- 紙ヤスリ
- ニス
- ウェス(ボロ布)
- メジャー(巻き尺)
- 木工用ボンド
- ドライバー
- ねじ
- 鉛筆などの筆記具
POANG/ポエング専用デスク 作成の7ステップ
ではここからPOANG/ポエング専用デスクの作り方を見ていきましょう。
全部で7つのステップからなってますが、どの段階で終わっても完成できるようになっています。
ですから、工作が得意じゃないという方も、安心して取り組んでいただきたい。
全体の流れはこんな感じ。所要時間と目安の費用です。
- ステップ1 ・・・・・・・・・・ 0分(1,500円)
ボードをそのまま使用する
- ステップ2 ・・・・・・・・・・ 1分(0円)
ボードをそのまま使用する
- ステップ3 ・・・・・・・・・・ 3分(30円)
ボードの表面を紙ヤスリで磨く
- ステップ4 ・・・・・・・・・・ 10分+乾燥数時間~ひと晩(1,000円)
ボードの表面にニスを塗る
- ステップ5 ・・・・・・・・・・ 3分(0円)
ニス塗装面を紙ヤスリで磨く
- ステップ6 ・・・・・・・・・・ 13分+乾燥数時間~ひと晩(0円)
2回目ニスを塗って磨く
- ステップ7 ・・・・・・・・・・ 1時間(600円)
「反り止め」をつけてボードの反りを防ぐ
繰り返しますが、これ全部やらなくてもいいですよ。
どの段階でやめても完成できるようになってますので!
ステップ1)ボードのみ/買ってきてそのまま
(作業時間:0分)
ボードをPOANG/ポエングのアームに乗せただけ。
先にご紹介した写真がこの段階ですな。
実際のところこれだけでもじゅうぶん実用的で、この後の工程は「おまけ」みたいなもんです。
フィルム包装がされていましたら、そのまま使っても構いません。
珈琲などこぼしてもへっちゃらです。
表面が汚れてもボード自体はきれいなままですので、後々ほかの工作に利用することができます。
ただし、この手の外装フィルムは使っているうちに劣化して破れます。
そうなったら思い切ってはがしましょう。
ボード(1,500円前後)
ホームセンターに行けばいろんなサイズや種類のボードが置いてあります。
大きさはPOANG/ポエングの左右アームの間隔以上あればオッケーです。
おススメのサイズは規格の910×455mm。
実際に手に取って重さ(軽さ)を確認してみましょう。
気楽に使えるデスクにすることがポイントですから、軽いに越したことはありません。
けど、後でも述べますが安いボードほど反りやすいんですわ。
できるだけ平らになっているものを選ぶのがポイントです。
写真のように、断面を水平に見るとよくわかります。
今回ワタクシが選んだのは、DIYではおなじみファルカタ集成材。
安価で加工しやすい点が人気です。
集成材ですから一枚板(無垢材)ではありません。
ステップ2)ボードのみ
(作業時間:1分)
というわけで、次の段階は外装フィルムをはがした状態のボードです。
やっぱりフィルムでおおわれているより、木の感触が楽しめる方がいいですわね。
ステップ3)紙ヤスリで磨く
(作業時間:3分)
どうせなら、ここまでやってみることをおススメめします。
ボードの表面を撫でてみると、けっこうザラザラしているのがわかります。
さすがにトゲが刺さるような粗さじゃないですけどね。
使い方はかんたん。
手のひらに広げて軽く押さえながら表面をなでてやるだけです。
力を入れる必要はありません。
両面で1~2分もやればじゅうぶんです。断面部分もやりましょう。
終わったら乾いたウェス(雑巾とかボロ布)でふき取ってやります。
たったこれだけの手間で、表面が見事にツルツルになるのが分かります。
なでていて気持ちいいですよ。
ただし、それなりに削り粉が出ますので、風の向きに注意します。
屋外でできればいいですが、屋内ですと掃除機を用意しておきましょう。
紙ヤスリ(30円くらい)
規格で目の粗さが決まっています。
数字(=番手)の大きい方が目が細かいことを意味します。
今回は400番くらいでいきましょう。
400というのは1平方cmあたりに400個の研磨剤が詰まっているということですね。
写真のように、紙ヤスリの裏面に番手の数字が明記されています。
建築現場などでは紙ヤスリのことを単に「ペーパー」と言ったりしますが、そのまま訳すと単に「紙」ですね ^^;)
これで気持ち良く使えるようになりました。
ここから先の工程は長く快適に使うための工程です。
もうちょっと手間をかけてもいいという人はぜひやってみてください。
ステップ4)ニス塗装
(作業時間:10分 養生時間:数時間~ひと晩)
素の板は表面が汚れやすいです。
細かな木目に手垢やホコリが入り込んで、いつのまにか黒ずんだりします。
ドリンクなどをこぼしたら一発で ”浜田アウト~!” ですね。
ニスを塗ってやれば、きれいなままで長持ちさせることができます。
使用するニスの種類にもよりますが、基本は
塗装 ~ 養生(乾燥) ~ 仕上げ
という流れになります。
今回は液体タイプのニスを使いました。
ウェスにニスを適量とって、ボードの表面にむらなく塗り込みます。
茶色いですけど、塗って伸ばせば透明です。
少量でもけっこう伸びますので、加減のわからないうちは少しずつ出すといいでしょう。
乾燥時間(養生時間)は商品のラベルに書いてありますのでそれに従いましょう。
冬よりも夏の方が早く乾燥します。
ニス(数百円~2,000円くらい)
いろんなタイプのものがあります。
ボトル入りとスプレータイプ、無色や色付きなど。
今回使用したのはボトル入り無色のタイプです。
スプレータイプは楽なんですが、噴射が拡散するので周囲の養生がメンドウ。
ワタクシはボトルタイプの方が好みです。手で塗るという手間がかかりますが、自分で分量をコントロールしやすいんですよ。
ステップ5)ニス仕上げ
(作業時間:3分)
ニスが乾燥したらそれでオッケーですが、ここまでやったんなら仕上げもしましょう。
紙ヤスリの再登場です。
塗装によって表面に凸凹ができていますので、(3)と同じ要領で磨きます。
あまり神経質になる必要はありません。手のひらで撫でてみてツルツルになったと思ったらオッケー。
ゴシゴシ磨いてしまうと、せっかく塗ったニスが削り取られちゃいますからね。
ステップ6)再度ニス塗装~仕上げ
(塗装時間:10分 養生時間:数時間~ひと晩 仕上げ時間:3分)
実際にニスを塗ってみて、もう1回くらいやってもいいや、と思えるならぜひやりましょう。
二度塗りすることで、ニスの持ちが違ってきます。
串カツのソース2度漬けは禁止ですが、ニスの2度塗りは大歓迎です。
ここまでで、ただのボードがちょっとしたボードになりました!(なんのこっちゃ?)
さあ、これだけでじゅうぶんイケてますが、さらに快適に使いたい方は次のステップ7に進みましょう。
【このつづき】IKEA POANG/ポエング専用デスクの作り方・その2
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