睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されて3年になりますが、そもそもの発見のきっかけは大腸ポリープの検査でした。
本当はもっと前に自覚症状で分かっていたはずのところ、たまたま運よく見つかったということです。
今回は、睡眠時無呼吸症候の発覚までの経緯と検査内容についてのお話です。
1回目の大腸検査
まずは睡眠時無呼吸症候群とは関係のない、大腸ポリープのお話から。
東京のIT系ベンチャー企業でリーマン生活をしていたころのこと。
健診でひっかかったことで内視鏡による精密検査(大腸検査)を受けたところ、大腸にポリープが見つかりました。
数ミリ程度のポリープがひとつ。けれども良性のものだったので放置してよい、何年かしたら再検査しましょうということで、それ以上は何もしませんでした。
2回目の大腸検査
まだ大腸ポリープの話は続きます。
それから時は流れて20年後、場所は現在の九州で。
ポリープのことは時々気にする程度でしたが、3年前の今ごろ、そろそろ再検査しないとマズいと思い、胃腸科の専門病院で診てもらうことにしました。
検査の当日、食事は朝から下剤です。(つまり断食)
自宅で下剤を飲んではトイレ、飲んでトイレ、飲んでトイレと10回ほども繰り返したでしょうか。
午後もしばらく過ぎて、腸内が空っぽになったのを確かめてから病院へ。
(車での移動途中で便意を催したらと恐れていましたが、問題なし。その点は腹下しとは違うようです)
今回は最初からポリープがあることが分かっていましたので、切除を前提にした1泊の予定です。
ポリープのカット自体は大したことなくとも、しばらくは血が下ってくるために、そのままひと晩滞在するそうです。
問診もそこそこに、検査着に着替えて台に横たわると、麻酔ですぐに意識が・・・・・・。
消えた大腸ポリープ
スッキリ目覚めてからは検査結果の説明です。
すると・・・・・・
ポリープは消えていました。
まれにこういうことがあるそうで、嬉しい反面ちょっと拍子抜けしたのも事実。
けれどもそれだけでは終わりませんでした。
「呼吸が止まってたよ」
先生によると、麻酔で眠っている時はイビキをかいていた(^^;)のですが、途中、5分間くらい息をしていなかったそうです。
「ポリープはもう安心していいので、呼吸器系で診てもらいなさい。睡眠時無呼吸症候かもしれないよ」
というわけで、今度は呼吸器系の専門医へ。
2晩の自宅測定
まずは測定用のキットを渡されて、自宅で睡眠データの採取です。
鼻にチューブをつけ人差し指の先にパルスオキシメーター(コードのついたキャップ)をハメて眠ると、睡眠中の呼吸や脈拍のデータが記録されるというもの。
「げっ、こんなもん着けて寝るんか」とビビりましたが、もともと寝つきが良いものですから、すんなりと入眠できました。
これを2晩。
睡眠時無呼吸症候が確定!
次はいよいよ病院で検査データを見ての診断です。
そこで衝撃の事実が判明!
この時点ですでに自分は睡眠時無呼吸症候群だと覚悟はしていましたが、結果は予想を上回るものでした。
無呼吸の回数、息が止まっている時間(秒数)、脈拍等について細かな状態が分かるんですが、その内容がひどかったんです。
2日目・・・・・・ 計測時間4時間41分で 無呼吸・低呼吸が189回(平均40.2回/時)
数値は時間経過ごとにグラフでも表示されていて、ピーク時などは呼吸している時より息が止まっている時の方が多いんですよ。
先生には「眠れば眠るだけ寿命を縮めているようなもの」と言われましたが、これにはゾッとしましたですね。((;゚Д゚))
ともあれ、晴れて「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と認定されたワタクシは、CPAPを装着している「シーパッパー」となり、今にいたるということです。
ふだんなら1分でも息を止めると苦しくなるのに、まったく不思議です。
冬眠状態のようなものでしょうか。
長年の頭痛から解放された
長い間頭痛持ちだったワタクシは、「たくさん寝た時ほど頭痛が起きやすい」という謎の現象に悩まされてきました。
それは睡眠時無呼吸症候群による脳の酸素欠乏が原因だったことが検査で分かったのです。
今ではCPAPのおかげで頭痛からは解放され、手放せなかったバファリンも飲むことはありません。
強制的に鼻呼吸となりますのでイビキもかかないですみます。
(ただし先生からは、睡眠時無呼吸症候群の治療でイビキが治るわけではないと言われています)
検査を受けましょう
大腸ポリープがもとで睡眠時無呼吸症候群が見つかったということで、その点ではワタクシは運が良かったです。
けれども今から思えば、頭痛もそうですが、眠りにつく際に呼吸が止まるという自覚症状を見逃していました。
大腸ポリープの検査をしなければ、今も睡眠時無呼吸症候とは知らずに無酸素生活を続けていたはずで、ガクブルものです。
知らず知らずのうちにダメージが積み重なっていくというのはコワいものですね。
皆さんも「これは?」と思い当たるフシがありましたら、思い切って病院で診てもらうことをおすすめします。
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