今回はタイトルどおりの内容でして、その手の話が苦手な方はスルーねがいます。(^^;
ですが、猫を飼ってらっしゃる方は文章だけでも目を通してみてください。
ご自宅のニャンズの健康のためにも参考になるはずです。
(ショッキングな写真も載せていますが、ページのいちばん下ですのでご安心を ^^)
夏の終わりの納涼ホラーとしてお楽しみいただいても結構です。
猫のトイレ
先住の年長組から新参幼年組まで4匹です。
本来なら先に猫のご紹介をしておくべきでしたが、それはまたの機会ということで。
さて、4匹も猫がいるとトイレの掃除が大変です。
猫も人間と同じく大きい方のトイレは1日1回ですが、時間帯は決まっていないようです。(ウチだけ?)
人間みたいに朝のうちに済ませてくれたらまとめて処理できて楽なんですが、こればっかりは仕方ありません。バラバラに都度対応となります。
トイレのタイミングはわかりませんが、やった時は音で分かります。(臭いでも ^^;)
ウチの猫トイレもよくあるタイプの、砂の代わりにチップが敷き詰めてあるやつです。
猫が用を足す前後は、チップを掘り返して地ならし(?)をします。
その際にガリガリ・ジャリジャリする音を立てるんですね。
最初は痕跡を隠すためかと思っていましたが、そのままにして立ち去るのもいたりして、このあたりは性格の違いが出ているようです。
ショック!寄生虫がっ!!
【注】ここから具体的な表現になります。
先日の昼過ぎ、例によってチップのガリガリ音が聞こえたかと思うと、間もなく臭いが漂ってきました。
さっそく片付けようと処理用の袋などを用意してトイレをのぞき込むと・・・。
「あれ? ウンチに白いものが付いてるぞ」
小さなモヤシというかスプラウトのような、1~2cmくらいの長さのが何本も表面に付いています。
茶色の表面に白ですから、鮮やかなコントラストで目立ちます (^^;
猫は毛玉を吐き出すために草を食べまして、その未消化の草がウンチに混じっていることがよくあるんですね。
けれども今回のは白い。
「はて、こんな草なんか与えてないけどな」
と思いながら片付けようとしたところ・・・
うわあああああああああああ!
動いているではないですか!
のたうち回るような感じで、ウネウネとしています。
白いのはモヤシでも草でもなく寄生虫だったんですね。
表面の見えているところだけでも10本、いや、10匹ほどがクネクネとうごめいています!
チャビックス、ゾッといたしました!
急遽病院へ
猫自身にはふだんと変わった様子は見られませんでしたが、ともかく診てもらわなくては。
カミさんがかかりつけの獣医さんに電話したところ、猫はおいといて、便だけを採取して持ってくればよいとのこと。
急遽空き瓶に「検体」を詰め込んで行ってきました。
(※検体にした状態の写真はずーっと下にあります)
その間、別の猫がウンチをしましたが、こっちは問題なし。
と思ったら、やっぱりいました。
1本だけですが寄生虫がしっかりとウネウネしています。
どうやら猫4匹とも寄生されていると見た方がよさそうです。
(※さすがにこの段階になるとワタクシも余裕がありましたので写真に収めました。同じくずーっと下に貼り付けております)
寄生虫の正体はサナダムシ
ビンの中の寄生虫を獣医さんに見ていただくと「サナダムシですね」と即答だったとのこと。おえっ。
けれど、皆さんご存知(?)のとおり、サナダムシって長―いヒモのような寄生虫です。
なのにウンチについていたのは短いのがたくさん。
てっきり幼虫かと思っていたら、長い体の切れた状態のものだそう。
お腹の中にいるときは長い状態ですが、排便の際に細かく切り取られて出てくるんですって。
排出された時点ではウネウネと動いてはいますが、すでに死んでいる状態とのこと。
軟体動物の触手が切れても動いている、あれと同じようなものですかね。
しばらくすると乾燥して動かなくなるそうです。
猫を飼いはじめて7年くらいになりますが、こんなこと初めてです。
こんなのがウチのニャンズの体内にいるとは。
でもいったいどこから?
サナダムシはノミを媒介にして猫に寄生
昨今の風潮にならい、ウチの猫も室内飼いを基本としています。
ですが以前の住居ではわりと自由に外に出入りをしていました。
その時期に飼っていた先住2匹は外の自由を知っているものですから、時々しつこいくらいに「出してくれ」と鳴きわめきます。
根負けしてたまに出してやる時があります。頻度としては月に2回程度でしょうか。
サナダムシが寄生したのはそのタイミングに違いありません。
野草食べたときに口に入ったのかと思えばさにあらず。
病院の先生によると、蚤(ノミ)だそうです。
ノミの体長はせいぜい1mm程度ですが、お腹の中にサナダムシの卵を抱えていることがあるそうです。
流れとしては、
1)そのノミが猫の体につく。
↓
2)猫がペロペロと毛づくろいをする。
↓
3)ノミ(またはその死骸)が口に入る
↓
4)猫のお腹の中でサナダムシが孵化して成長する
ということだそうです。
考えてみたらすごい生態ですね。
サナダムシ対策のお薬
などと感心している場合ぢゃありません。
寄生虫退治の錠剤を処方されましたので飲ませなければ。
独・バイエル社のDroncit(ドロンシット)です。
1回だけ、これを細かく砕いて飲ませます。
餌にまぜて与えてもOKとのこと。
さっそく猫ちゃん大好物の[CIAOチュール]に混ぜてみたのですが、いつもはペロッとなめつくすところ、薬の味が分かるようで食べてくれません。
スプーンですくって口元に近づけてもダメ。
しかたがないので強硬手段。
水に溶いてシリンジ(針のない注射器)で流し込みます。
けれどもどの猫も暴れる暴れる。
思いっきり抵抗しますので、下手すると引っ掻かれたり噛みつかれたりする危険度MAXです。
1匹ずつ、親子3人がかりで押さえつけて飲ませたら、終わったころにはヘトヘトでしたわ。
(したがって写真を撮る余裕なし)
口からあふれ出したりして、3分の1くらいは入らなかったかも。
戦慄!サナダムシは猫だけではなく人間にも移る!
ウネウネとうごめく様ももちろんですが、実はそれ以上に衝撃的だったことがあります。
サナダムシといえば人の体内にも寄生することで知られていますが、なんと!
猫に寄生していると、飼い主である人間の方も危ないとのことです。
寄生のパターンは猫の場合を同じ。
1)猫の身体についたノミをプチッとつぶしたり、あるいは死骸に触る
↓
2)指先や爪の間にサナダムシの卵がくっつく
↓
3)何らかの拍子でそれが口に入る
↓
4)猫の場合と同じように人のお腹の中で成長していく・・・・・・
ガクブルものの話ですね。
チャビックス、大いに戦慄いたしました。
日頃の猫ケアに努めましょう
ノミが1匹でもいるとサナダムシに化ける可能性があるわけですからね。
今回の薬が効いたら、あとは毎日のウンチのチェック。
室内飼いも徹底させなくては。
サナダムシがずっとお腹にいると下痢になるそうなので、それで判断する限りは、ウチの場合は寄生されてまだ日が浅いのかな、と思ったりしてます。
ニャンズをお飼いの皆さん。猫が屋外に出る機会がある場合はもちろん、完全室内飼いであってもノミが見つかったら要注意です。
そのノミは家の中で自然に発生したんじゃなく、元はといえば外から入ってきたはずですからね。
ひょっとして寄生虫キャリアなのかもしれません。
閲覧注意の写真2枚
それではお待ちかね(?)、問題の写真です。
このページのずーっと下に貼っておきますので、自己責任でご覧ください。
●1枚目の写真
最初の猫のを検体としてビンに入れたもの。
ビンのガラス面にくっついているのがサナダムシです。(薄茶色はトイレのチップです)
●2枚目の写真
2匹目で見つかった直後のもの。
最初の猫にはこの白いのが10本以上くっついていたとお考えください。ゾッとしますね。
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